かにみそさそり座

のーみそこねこね

最近のお気に入り曲

突然だけど、歌うこと、下手だけど好きです。ヒトカラで好きな曲をバンバン入れてゆったり歌う時間は贅沢だなぁと思うし、その後ガラガラになったのを理由にあんまり声を張らないでいられるのも好きです。そもそもあんまり声を張る機会がないからヒトカラに行くのだけど……

でも歌うより聴く方がやっぱり好きだ。

作業中とか移動中とか大概音楽を聴いている。なんとなくもやもやする時や切り替わらない時にリズムを整えるため、というか、おんなじ曲をひたすらリピートしたりシャッフルで適当に流れてくる曲を聴いたりするとぼんやりと気持ちが楽になる。無意識に休みながら活力を補填してくれる睡眠の感覚、脳みその揺りかごみたいな……そこまでじゃないな……でもそういうヒーリング(?)目的で聴く。

 

現実がバタバタしてて、これ以上わちゃわちゃしたくねぇ〜〜…という気持ちが増え、結果安寧のために曲を聴くことが増えた。せっかくなのでタイトルの通り最近お気に入りでヘビロテしてる曲について、いくつか書こうと思います。

 

 

  • In the meantime / TRIGGER

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しょっぱなアイナナかよ と自分でも思う。すみません。

先日発売されたTRIGGERの1stアルバム「REGALITY」から一曲。このアルバム、あまりにもかっこよくて、オリコン1位もめちゃめちゃ嬉しかった。豪華版のグッズもしっかり世界観を補強していて最高。実際TRIGGERは王者の品格なので、私の自慢の王様だよ……という気持ちになった。曲調としては「DESTINY」(しっとりすぎない光るような強さ、歌詞にもゲーム本編のストーリーが随所に盛り込まれている)や十龍之介ソロ曲の「Riskyな彼女」(リズミカルなえっちさで素直に耳に心地よい)が好きだけど、この曲のいいところはゲーム本編での扱いとしみじみ聴かせる歌詞に尽きると思う。本編についてはゲームやって読んでくれ…………歌詞。

見つめるべきは誰かじゃない

In the meantime…

己を知ることから

燃えてきただろう?

静かな決心 目くばせで合図するから

In the meantime, In the moment

ただ進むだけさ いつものように

こんなの私が好きに決まっている。

作られた虚構にさんざん振り回されながら、彼らは与えられた苦境そのものには目を向けていない。睨むべきは自分自身の在り方そのものであることを彼らは理解していて、だからこそいまこの時を自分自身で生きている。いつものように気高いままの心で進み続ける彼らの圧倒的な魂の美しさを感じる歌詞だ。どこにいても彼らが彼らである限り、ファンである私にとってTRIGGERは永遠の象徴なのだ……地を這う王者がまた高みへと歌う限り、目配せされる側の私は示された彼らの在り方に付き従う他ない。作詞の結城アイラさん、Re:valeの「SILVER SKY」もだけどド直球にイメージを言葉にして殺しにくる。いや〜〜かっこいい〜〜……本当にかっこいい……

オタクなので歌う三人の声にも確たる意志があるように感じる。キャラクターに声と魂を吹き込む声優ってすげえな……と思う。「自分自身であり続けたい」という純粋な闘志というか、魂に火がつくというか、そういう気持ちになる。「己を知ること」まさにこのブログをやっている目的なので、やっぱりこういう心構えが好きなんだろうと思うし、そこはブレないな……と思った。

 

 

  • 竜巻のおどる日 / 日食なつこ

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最近、移動中イヤホンをしてシャッフルをタップした瞬間にこの曲が流れて、思わずじんわり泣きかけてしまった。

飛ばされていってしまえたらいいのに

愛しいものに触れる距離まで

囁くように愛しあえない

突風の中で怒鳴り合う

この絶妙な距離感がいい。

自我があるから依存しない、人任せになり切らない、けれど自分ではない力に身を委ねてしまいたい気持ち。遠いところと自分のいる場所を一緒にしない。乱気流の中を生きる人間の感覚。「竜巻のおどる日」というタイトルも最高!

いままで「瞼瞼」の中では「水流のロック」がダントツで好きだったけど、最近はこの曲ばかり聴いている。オタクなので、忙しくなると愛しい作品たちに触れる時間が減ることでストレスが溜まる。いっそ竜巻来てくれ〜〜という思いがあるからかも。実際来たら死ぬ。

飛ばされてきてしまえばいいのに

愛しいものが今すぐにでも

って虚言さえ飛ばされてゆく

いいなぁ。

日食なつこの歌が好きだ。力強く、生きる力に溢れている。私は生きる力が弱めなので、聴いていると欠けたところにスッと立ち入ってきてくれるような気がする。躁鬱クソオタクなので押し付けがましい応援ソングの類が割と嫌いだ。けれどジメジメした鬱屈の代弁で甘やかされたいわけではない時=最近、しゃんと背筋を伸ばしてくれるような歌を歌ってくれる人だと思う。強くないけど強くなりたい人が人間やっていくことを後押ししてくれる。「マグマロープ」にこういう歌詞がある。

もう1秒だって今の自分で居たくないんだ

そういう芯のある声とリズムが好きで、満たされる気持ちになる。

 

 

spitz-web.com

変なこと考えずにぼんやり聴いても好みだなぁと思うのがスピッツサカナクションの曲で、どちらも熱狂的なファンというわけではない。でも電車に揺られながら流れた時に心地がいい音作りが好きで、そういう曲は作業中にも聴いてしまう。そうするとダラダラしていた手が集中して動くようになる。だから感覚的に好きなんだと思う。ポップで少し古くて落ち着くリズムで、早歩きにもスローペースにもなれる余裕がある。

草野マサムネさんの独特の柔らかな声音も好みだ。響きがかすれていて、優しさとこわさの余韻が両立している。

なので最近まで歌詞を意識せずに聴いていた。好きだなぁと思った曲の歌詞を後で読む、という聴き方をしてるんだけど、この曲の、

犠牲の上のハッピーライフ 拾って食べたロンリネス

終わらない負の連鎖は 痛み止めで忘れたけど

正しさ以外を欲しがる 都合悪い和音が響き

耳ふさいでも聴こえてる 慣れれば気持ちいいでしょ?

このフレーズ、とても好きだ。ワートリを好きな理由と似てるかんじがする。

歌詞を意識しないで聴くと言ったけど、スピッツ、歌詞もだいぶ好みなんだと思う。「船乗り」とか「ワタリ」も最近けっこう好きだ。

 

 

youtu.be

私はワートリで葉華を好きなオタクなのでわかると思いますが香取葉子と染井華を思って聴いています。こんな女、好きにならないはずがない。

アイナナでアイドルジャンルの文脈に触れるようになってからちょくちょくとアイドル曲を聴くようになって、私は山口百恵の「夢先案内人」がすごく好きなんだけど、最近なんとなく聴いてから、モー娘。いいなぁ~~と思うようになった。

'17「ジェラシー ジェラシー」なんか、かわいくてちょっとズルくてつよい女の子が自己肯定に至るまでの圧倒的なパワーに溢れていていいなぁ~~と思うし、わちゃわちゃしているけどべちゃべちゃした関係じゃないところがすごく好みだ。自己肯定に至るまでというと少し違うかも。既に自分の燃え上がるような自我を認めていて、しっかり立とうとする感じがする。'16「ムキダシで向き合って」なんか私の推しの精神まんまのかわいさだ。勉強不足なのでちまちまと履修していきたい。

 

 

  • 冬の神様 / 青谷明日香

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ずっと聴きまくっていた。声質とのんびり寄り添うような曲が個人的に好み。他人の無関心さを心地よく感じる自分のベストコンディションと合う。特別なことがなくてもいい日だったな~と思った時とか何かしなくちゃいけないけど急かされたくない時とか、ぼんやりと癒されたい時に、こういう曲を聴きたくなる。人それぞれってわかっていても自分のペースに焦燥感がある。落ち着いて一呼吸置こうとすると余計に焦ってしまう。昔はもっと出来たのになぁ……という気持ちで凹むの、ものすごく馬鹿らしいけど思ってしまうから、現状に踏みとどまったままの自分をいったん見つめ直したいなぁ~~でもなんだかんだそんな自分でもいたいんだよなぁ~~という時に、こういう曲を聴くとほっとする。

それぞれの孤独抱きしめ

歩いてゆくんだ

行き交う人々たちの「冬」って、いつか共有していた「夏」とは違ってものすごく他人行儀だけど、それにほっとする。オタク人生で知り合った人、ジャンルの切れ目が縁の切れ目っていう人もいれば楽しそうにオタクしてるのを見るのが楽しいな~って人もいて、そういうのを全部巻き込んだまま自分の好きなものを抱えていってもいいよなぁ~~としみじみしてしまう。他カプ読んでめっちゃ強い解釈に殴られたり、昔すごく好きだった人とジャンルが重なったら地雷解釈だったり、オタクの魂めちゃめちゃ強くなるよなぁ……私がずっと好きな作品って思えたらそれが一番幸せだし、そんなこんなで歩いてゆくんだよなぁ~~

 

 

  • IMPERIAL SMOKE TOWN / 青葉市子

ichikoaoba.com

めちゃめちゃ好きだ!アンニュイ、センチメンタル、女の子、SF、最高。

透明な歌声とボンボン鳴らされるギターの音、変則的なリズム……私は音楽に詳しくないからつらつらとわかりやすい表現でこの曲を好きな理由が言えない、ただ最近めちゃめちゃ聴いてしまう。彼女のCDは未だにこの曲が収録されている「うたびこ」しか知らない(別のもいずれ聴きたい)し、いままで頻繁に聴いていたのは「ひかりのふるさと」だけ。とろとろした眠くなるかんじが好きだったので忙しい朝昼に聴くことがなかった。最近ふと思い出して作業中に聴いたら一曲目がこれで、こんな渋い曲だったっけ!?と勝手にびっくりした。日常が迷走しているのでこのぼんやりした煙たい街に没入している気がする。

そろそろ さみしい

人間は どこ どこ どこ

と道に迷った幼い子のようにかわいらしく軽やかに歌ったかと思ったら、

隠蔽はインペリアル

ああここへ来てはいけないよ

つかまってしまう ろぼとみー

と抑えてくるからこわくなる。退廃的な雰囲気が魅力的で、最終的に無になる。好きな同人誌のタイプと同じかよ と自分で思った。かわいくてこわい、いちばん強い。殴られたい。

 

 

  • 午前8時の脱走計画 / Cymbals

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かわいくていじわるな女、無条件でいいな……という曲すぎる。リズミカルな軽やかさなので掃除する時にずっと聴いていた。同じ感覚で聴くのにcapsuleやピチカート・ファイブ、東京スカパラダイスオーケストラがあって、生活のリズムを合わせるといそいそした方に向かえる曲だと思う。なので特別語ることはないけど、一歩違うタイミングで聴くとうるさくなりそうなこの雰囲気を気に入ってるから最近よく聴くんだろうなぁ……と思って、一応書いている。

渋谷系、そもそも好きなのか自分でもわからずにいる。躁状態の時に聴くと収拾がつかなくなり、鬱状態の時に聴くとマイナスに振り切れるので、本当に一歩間違うと嫌いになりそうなラインで好みなのだと思う。めんどくさい躁鬱クソオタク、好みの判定が不安定だと言及しづらい。

エニデーエニタイム さびついた背中のネジをさあ巻きましょう

お決まりの1日はつまらない4コマさ 丸めてけってゴミ箱へ

自分のテンポを変えたいのかもしれない。

いつも同じような話してしまうところとか、いつも同じような同人誌描いちゃうところとか、変えたいなぁ~~と思う時がある。結局突き詰める方に行くけどただかわいいだけの推しを描きたい時があるのと同じかもしれない。

例えば、ちょっと病的でかわいくて強めの女が好きだなと思う感覚は自覚していて、系統は違うけど一時期気が狂ったようにCoccoやarthur、やくしまるえつこ倉橋ヨエコ天野月子椎名林檎鬼束ちひろYUKI黒木渚チャットモンチーなんかを聴いていたモロクソオタクなので、そのへんの女の子の趣味がわかりやすい(でも女の子は皆かわいいから関係ないな……)そういう、自分に理解出来る感性で好きな曲や作品はどこかしらに取っ掛かりがあるから分析しようがあるけど、自分にはないところだから惹かれるのかも。あるいは、推しにバンド組んでもらってこういうテンポいい曲を歌ってほしいなぁ……と思うような単純なかわいさが好きなのかもしれない。

 

 

  • アシタノヒカリ / AAA

youtu.be

説明不要。ここまで「最近」という括りで書いてきたくせに最後に無視した。

ワールドトリガー空閑遊真最推しオタクがこの曲を聴くのは呼吸をするのに等しい。

 

 

 

疲れたので終わろう。そんなかんじで元気に生きてます。